叡電をゆく-Ⅰ

6.16。3か月ぶりの京都。
前日の敗戦の悔しさのせいで夜中の3時くらいまで眠れず、お昼くらいまで寝ていたい欲求を抑えて、ホテルを飛び出た。

出町柳叡山電車の1dayフリーパスを購入。

通学時間とバッティングして、
ポケットに突っ込んでいた携帯すら取り出せないくらいの混み具合。

どこで降りんだっけ、とひとり慌てる私(笑)


AM8:57 実相院。
床みどりが綺麗だという噂なので、開門に合わせて拝観する作戦。

早すぎた。開いてない(/´△`\)笑

開いた。

こじんまりとした庭園。
なんだか独り占めしてる感覚。うれしい。




もちろん床みどりも独り占め。綺麗だった。
目の前の青もみじと、床に映る青もみじ。それはもう1枚の絵のようでした。ベタな例えで申し訳ない←

どうやら晴れているとボヤけてしまい、曇りがベストらしい。
なるほど。ならば小雨はまずまずのコンディションだろう。


“床みどり”が撮影禁止なのは事前に知っていた。が、あとから来たおじさんが撮ろうとしたらしく、アナウンスで注意されてた。

もちろん禁止事項なので当たり前の対処なのかもしれない。が、監視カメラでチェックされているのだろう、と考えるとちょいと興醒めした。

こういう光景を見るたびに『徒然草』の第11段が思い出される。

柑子の実が盗まれないように、木の回りに囲いがあって興醒めしたよ、っていうあれ←


で、何の話だっけ(笑)


お次は貴船口からバスで5min。蒸していた京都市内に比べるとちょっと肌寒いくらいで快適だった。

カメラの電源を入れたら「SDカードが破損している可能性があります」との表示が!Σ( ̄□ ̄;)
さすがパワースポットだ。見えない力を感じる←


雨が降りしきる貴船神社





「水は恐ろし 水は尊し」

ものすごく説得力のある御言葉。なんたってここは水の神様なのだ。

ここにきたらもちろんやるよね。
水占〇みくじ。〇の中には何が当てはまるでしょう、という神々の遊び(違う)

吉。安定の吉。旅行は行かぬが吉( ; ゜Д゜)

まったくどうでもいい話なのだが、私はおみくじを結ぶのが苦手である。しかも水占いだから湿っているのだ。案の定、必死になって結ぶ。危うく破れてしまうところだった←


高龗神(たかおかみのかみ)。水の供給を司る神。ふむふむ。
「気生根」や「水生嶺」という表記も見られたらしい。そりゃあ名前からパワースポットだ。

雨の香りが満ちてくる6月は、山川草木が命の盛りを迎える季節でもあります。木々が醸し出すみずみずしい生気。きらきらと輝く緑葉。京の山々でも、この時季にしか出合えない蒼々たる森の表情を楽しむことができます。天からの恵みに感謝し、水の豊かな地に生きる幸せを思う。貴船はまさにその適地。滴る緑の中で、自分と向き合っていただきたいですね。
                (貴船神社 宮司 高井和大さん)
http://souda-kyoto.jp/knowledge/kyoto_person/vol43.html

紅葉や雪化粧も綺麗らしいけど、私は梅雨の季節に、雨の降りしきる中でここを訪れることができてよかった。雨の中、雨の神様に出逢いにいく。ものすごく神聖な気持ちになった。


雨が降っているので結社と奥宮は諦めた。
どこかでひと息つきたい、と思った矢先に“ぜんざい”の4文字が目に飛び込んだ。鳥居茶屋さん。
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ぜんざい。ひさしぶりに食べた。美味しいよね。
椎茸と山椒の佃煮も美味しかった。日本人でよかった(適当←

雨は降り続いている。むしろ強くなってきた。
先行きが不安だ。なんたって「旅行は行かぬが吉」なのだから←

(つづく)